モリアーティ秘録〈上〉
二〇世紀前半にロンドンの大銀行の貸し金庫に預けられた謎の回想録。執筆者はセバスチャン・モラン大佐ーージョワキ戦役の英雄で賭博狂の大物ハンター、そして犯罪王モリアーティの右腕として活躍した男だった。犯罪商会の首魁として様々な悪事のコンサルティングをこなすジェイムズ・モリアーティが相対してきた個性豊かな犯罪者たちと怪事件を、大胆な発想と魅力的なキャラクターをもって描く。〈ドラキュラ紀元〉クロニクルで熱狂的支持を受ける博覧強記の著者による最高のホームズ・パスティーシュ!
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怪人物モリアーティとモラン大佐、犯罪商会の面々の暗躍は留まるところを知らない。ある日モリアーティは、ネパールの偶像から抉り出された呪いの宝玉にまつわる謀略のため、あと五つ、曰くつきの宝物を四十八時間以内に揃えるという 難題をモランに課す。ロンドンが秘密結社の血で血を洗う大抗争の舞台となる「六つの呪い」、長男のジェイムズ教授、次男のジェイムズ大佐、そして三男のジェイムズ駅長が田舎駅に現れた巨大なワームの謎に各々の陰謀を巡らせる「ギリシャ蛟竜」、そして“あの名探偵”とのライヘンバッハの滝における死闘の真相を明かす「最後の冒険の事件」を収める。 2018/12/12 発売