小説むすび | この手に孤独

この手に孤独

この手に孤独

刑務所を出たのは灰色の雨の朝だった。警官を死なせた罪を着せられ、棒に振った3年半。いまさらろくな職にありつけるはずもなく、妻の稼ぎにおぶさり酒に溺れる日々が始まる。だが、思いがけず偽装誘拐工作の渦中に巻きこまれたことから、すべてが、めまぐるしい急流へと呑まれてゆく。人生から脱落しかけた男の孤軍奮闘を描く手練のスリラー。

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