ネクロスコープ 上
ソヴィエト連邦の超常諜報戦術開発局に所属するボリス・ドラゴサニと、英国の炭鉱町で育ち、数学の才能を開化させたハリー・キーオウ。遠く隔たった場所でまったく異なる人生を歩む二人にはある共通点があったーそれは死者、あるいは死体の能力を自らのものにして活用するという、類い稀且つ恐るべき異能だった!冷戦下、ソ連と英国間の霊的諜報戦を描いた一大伝奇ホラー。
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ネクロスコープ 下ネクロスコープ 下
死体そのものから情報や記憶を奪取する死骸検術(ネクロマンシー)を扱うソ連の特殊工作員ドラゴサニは、更なる力を手にするため祖国ルーマニアへ赴き、異形の存在から吸血鬼族(ヴァムフィアリ)の秘密を探り出そうと目論む。そしてイギリスでは、死者の魂と交流することでその能力を身に宿す死霊見師(ネクロスコープ)として覚醒したキーオウが、若くして死んだ母の霊からその死の真相を聞き出し、己の能力を用いて復讐を遂げる決意を固めていた。それぞれの野心と悲願は、やがて英国やソ連の超常能力を用いた情報戦の局面を大きく左右するまでに膨らんでゆく。巨匠ラムレイ渾身の傑作。 2019/05/31 発売