人々が住む場所を失い、食物を求めてさまよう悪夢のような国ーー鬼才オースターが極限状況下の人間の愛と死を描く20世紀の寓話。
人々が住む場所を失い、食物を求めて街をさまよう国、盗みや殺人がもはや犯罪ですらなくなった国、死以外にそこから逃れるすべの無い国。アンナ・ブルームが行方不明になった兄を探して乗りこんだ国はそんな悪夢のような国であった…極限状況における人間の愛と死を描く鬼才の傑作近未来小説。 1994/11/30 発売