小説むすび | 南洋人民共和国備忘録

南洋人民共和国備忘録

南洋人民共和国備忘録

「架空の国の備忘録が、日本を含む実在する国々の正統性を疑ってみよ、と蠱惑的に囁きかける。未知なる歴史の可能性に触れる戦慄と、極上の小説を読んでしまったという興奮に一挙に襲われた。」

ーー温又柔さん絶賛!



日本オリジナル編集によるマレーシア華人作家の最新代表作

個人の記憶の奥深くに隠されたマレーシア華人の集団の記憶とトラウマを圧倒的な想像力で描く、マラヤ共産党をめぐる24篇。
〈サイノフォン〉シリーズ刊行に寄せて  王徳威 



第一部

サーカス団が天から降ってきたとき  松浦恆雄 訳 

その年私はマラヤに帰った  大東和重 訳 

瓶の中の手稿・呪詛残篇  福家道信 訳 

マラヤ人民共和国備忘録  福家道信 訳 

森からの手紙  及川茜 訳 

亡き兄を尋ねて  松浦恆雄 訳 

あなたのおかけになった電話はただいま使われておりません番号をお確かめの上おかけ直しください  松浦恆雄 訳 

山道  羽田朝子 訳



第二部

もし父が創作をしていたら  大東和重 訳 

凄惨にして無言の口  福家道信 訳 

なお扶餘を見るがごとし  福家道信 訳

マラヤ共産党を追撃中に大足出現  福家道信 訳 

もしもあなたが風なら  松浦恆雄 訳 

南洋人民共和国備忘録

隠遁者  大東和重 訳 

最後の郷土  福家道信 訳 



第三部

蟹  豊田周子 訳 

父の亡くなったあの年  松浦恆雄 訳

九つの言語で書く愛の詩  白水紀子 訳 

渓流のほとりにて  羽田朝子 訳 

泥沼の足跡  大東和重 訳 

雨が降る  白水紀子 訳 

祝福  福家道信 訳 

帰還  及川茜 訳 



解説 黄錦樹を読む楽しさ  福家道信 

訳者紹介/編者紹介

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP