小説むすび | 待ちわびた愛

待ちわびた愛

待ちわびた愛

資産家令嬢のミリーは、親に結婚を決められたフィッツヒュー伯爵と出逢った瞬間、ひと目で恋に落ちた。はじめての気持ちに心を躍らせるミリー。一方のフィッツは、多額の負債を抱えた一族のために、長年思いを寄せていた女性に別れを告げてこの結婚を選んだ。そのことを知ったミリーは、自分にとってもこれが望んだ結婚ではないふりをし、想いを隠し通すことを決意する。ただの同居人として暮らしはじめた二人だったが、ともに助け合い、困難を乗り越えながら時を重ねるうちに、いつしか信頼と敬意で強く結ばれるようになっていた。フィッツの傍らでミリーは、報われることのない愛にせつなさを募らせながらー。そうして8年が経ったある日、遠く離れていたかつての思い人と再会したフィッツ。ミリーは彼への想いを断ち切るため、最後にある提案をするが…。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP