小説むすび | 魔法がとける前に公爵と

魔法がとける前に公爵と

魔法がとける前に公爵と

准男爵の令嬢ベラは、考古学者である父親に連れられて、中近東を周遊して育った。父が病に倒れ、この世を去ったのは1年前。やっとの思いで英国へ帰郷し、弟妹を学校に通わせるためにお金を稼がねばと職さがしをするも、うまくいかない。そんなある日、亡き父の古い知り合いだという貴婦人レディ・ミルフォードが、ベラの家を訪ねてくる。そして父の考古学仲間の息子エイルウィン公爵マイルズがエジプト学者になっており、資料を整理するキュレーターを探しているので、志願してはどうかと勧め、美しい赤い靴を持たせてくれた。こうしてロンドンの公爵邸を訪ねてきたベラを、最初は追い返そうとしたマイルズ。しかし幼い日に彼女と出会っていたことを思い出し、まっすぐに自分を見つめてくるベラの瞳に強く引きつけられて…

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