ヘレネのはじめての恋
いとこの友人で実業家のウィンターボーンとのあいだに縁談がもちあがったヘレン。二人きりになった際に情熱的なキスをされて、箱入り娘の彼女は寝込んでしまう。周囲はその様子を見て、二人の婚約を解消させるが、ヘレンは実はウィンターボーンに惹かれていたのだった。一方、ヘレンと出会った瞬間に恋に落ちたウィンターボーンは、婚約解消の申し入れにショックを受ける。平民の自分は洗練された美しい貴族の女性には不釣り合いで、彼女に嫌われてしまったのだと思い込んだ。このまま離ればなれになるのは耐えられない。そう思ったヘレンは勇気をふりしぼり、彼の誤解を解こうとする。そして二人が選んだのは…甘く純粋な恋を描き出す、情熱的なリサ・クレイパスの筆致がますます光る“クレイヴネル家”シリーズ第2巻!