小説むすび | あなたの疵が癒えるまで

あなたの疵が癒えるまで

あなたの疵が癒えるまで

“恋をしてしまった。愚かにも、深く、熱く、輝くような恋をしていた。皮肉屋で、世慣れていて、おそらくは危険な遊び人に。この人と会うのは今夜かぎり。二度と会うことはないだろう。ええ、そのほうがいい。いいに決まっている。”…田舎のコテージでひっそりと暮らしてきたアグネスの日常が、息をのむほど美しいポンソンビー子爵フラヴィアンから、祝宴でダンスを申し込まれた日を境に一変した。フラヴィアンはナポレオン戦争に出征した際に負った怪我の後遺症で、記憶に障害がある。しかしアグネスのことはなぜか印象深く、忘れられなかった。心をおしかくして生きてきた二人は惹かれあい、互いをかけがえのない存在と思うようになっていくが、ある日…愛の癒しにきっと涙する、“サバイバーズクラブ”シリーズ第4弾!

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