小説むすび | 航空艦隊遂に発つ(2)

航空艦隊遂に発つ(2)

航空艦隊遂に発つ(2)

著者

日向仁

発売日

1994年6月5日 発売

日本の軍用機共通の欠陥であった防弾無視の思想を転換し、一式陸攻を防弾タンクにした月山は、南太平洋で活躍した。しかし、しょせん改造は改造に過ぎない。米軍がさらなる新兵器をもって現われた時、改造機のもろさが露呈してしまう。昭和一八年、新鋭高速陸爆「銀河」が登場し、月山と共に戦う。そして、来るべき最後の決戦に備えて井上成美長官がうった作戦は、新鋭機「連山」の投入と、米本土爆撃機「富岳」の開発であった。はたして国防の根本である、攻めず、攻められずを可能にしてゆく井上長官の最終的太平洋防衛戦略がどのように展開するのか。中野次郎大尉たちの第一航空艦隊の熾烈な戦いが今はじまろうとしている。

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