旗本花咲男(下)
そちの嫁とりは、天下の一大事ー朋友、田沼意次によれば、縁組は前将軍、吉宗のお声がかりらしい。窮した留主水之介はあの手この手を使うが…。九月末の深更、ついに婚礼の支度が相整う。花嫁は熊本藩主の妹君で、名は冴姫。その花嫁が遁走した。捨て台詞は「奪いに来るのを待つ。心して参れ」。じゃじゃ馬姫に一目ぼれした留主之介にふりかかる災難とは?時代小説界の気鋭が放つ幻の続編。
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時は江戸時代。いままさに八代将軍吉宗から九代家重に移ろうとする時世であつた。そんな世に男がひとり。名は茶乙女留主水之介。眉間にふしぎな桃割きず、そして放屁自在の技を持ち、代々江戸城内での放屁を許された三千石の旗本、茶乙女家の当主であった。そんな彼がさまざまな放屁の技を駆使し、将軍の落としだね騒ぎ、大盗賊日本左衛門騒ぎなど江戸八百八町に起る事件の解決に活躍するー傑作痛快娯楽時代小説登場。 1991/01/01 発売