小説むすび | 中欧の詩学

中欧の詩学

中欧の詩学

クンデラ、カフカをはじめ、数々の特筆すべき作家を生んだ中欧は、大国ロシアとドイツに挟まれ、この100年間に最も激しく地図が書き換えられ続けてきた地域にほかならない。多言語・多民族の複雑さと、常に介入され「歴史になれない歴史」をもつ不条理さは、しかし、中欧の詩学に比類なき輝きを与えた。抵抗の時代に中欧文化の本質を見つめた著者が、実存の痛みを結晶させた珠玉のエッセイ。日本語版のための書き下ろしも収録!
訳者序 「想像の共同体」としての中欧
 ──トランスナショナリティーとマージナリティー ──

まえがき──円卓の中欧

第 I 章 中欧の困難さ──アネクドートと歴史

第 II 章 実存の困難さ──神話とチェコ文学

第 III 章 第一次共和国の困難さと希望──概念と社交生活

第 IV 章 亡命の困難さ──逃走する知識人

第 V 章 文学の困難さ──物語と歴史

あとがき──アルマリウムと、もう少しの言葉
  
訳者あとがき  
人名索引

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