小説むすび | 闇に香るキス(上)

闇に香るキス(上)

闇に香るキス(上)

死の病ドゥームが発生してから12年後、全世界の人口は8割近くも減少し、街は廃墟と化していた。まもなく13歳を迎えるファロンは、両親のサイモンとラナからこの世で生き抜く術をみっちりと教え込まれて育った。彼女は知っていたのだ。自分が“ザ・ワン”と呼ばれる救世主であり、誕生日になったらマリックという魔法使いが迎えに来て修行に出なければならないことを…。愛する家族と離れ、妖精の住む森で魔法や薬学を学ぶ彼女は、やがて自身に秘められた不思議な能力に目覚めてゆく。

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