小説むすび | 王の子を宿したウエイトレス

王の子を宿したウエイトレス

王の子を宿したウエイトレス

なんて美しく、なんて悲しげなたたずまいだろう。雪が降りしきる中、ウエイトレスのオーレリーは、琥珀色の瞳をした長身のたくましい男性に目を引かれた。寒夜をしのぐ宿もないらしい彼を放っておけず、家に招く。出逢ったばかりなのに、たちまち彼に惹かれ、一夜で終わると知りながら、情熱の夜を過ごした翌朝、彼は姿を消していたー彼女のおなかに命を宿して。ルシアンという名を頼りに調べると、素性はすぐに判明、なんと隣国バロルトの王だった!オーレリーが宮殿に赴くと、ルシアンは結婚式のリハーサルの真っ最中だった…。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP