小説むすび | 鷹王と純潔の踊り子

鷹王と純潔の踊り子

鷹王と純潔の踊り子

その日、ガズビヤ王国では国王のハーレムに女性を集めていた。ハリス王国の王女ナディアは踊り子として宮殿に忍びこみ、寝室でザイード王が現れるのを待っていた。彼女には、どうしても国王にかなえてほしい願いがあった。ガズビヤと長年敵対しているハリスを攻めないでほしい。そのために、ナディアは家族に黙って国を飛び出した。無慈悲な権力者がどうすれば喜ぶかなら、よく知っている。自分が差し出せる唯一のものー純潔を捧げるのだ。たとえ、ハーレムで愛の奴隷にされるとしても…。

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