個人秘書の花嫁契約
キャリーはギリシア人富豪アンドレアスの個人秘書になった。採用早々、セーシェルにある彼の別荘に同行を求められたが、そこで待っていたのは秘書とは名ばかりの仕事だった。食事から風呂の支度まで1日24時間、彼の世話を焼けという。彼女に用意された部屋はアンドレアスの寝室の続き部屋で、鍵をかけることすら許されない。キャリーは自身を戒めた。彼は私の大切な妹を破滅させた敵。惑わされてはだめよ。だがアンドレアスは彼女の“正体”を見抜いた上で冷酷に告げた。きみは6カ月間、僕の妻になればいい。それで解決だ、と。人気急上昇中の作家が描く、スリリングなボスと秘書のロマンス。あえて妹を破滅させたアンドレアスの個人秘書となったキャリーには、ある狙いがあった。ところがそれを逆手にとった彼に脅迫されてしまい…。