孤高の王は野の花を略奪する
精悍な黒髪の男性ダンテと出会ってすぐ恋に落ちたベアトリス。純潔を捧げた彼は、なんとヨーロッパのさる国の皇太子だった。やがてベアトリスは身ごもり、プロポーズを受けて結婚した。だが幸せな夢の日々もつかのま、ベアトリスの流産をきっかけに、夫との関係は修復不可能なほど悪化してしまう。傷ついたベアトリスはいたたまれず、宮殿を飛び出した…。半年後、突如現れた黒檀のような瞳を持つ魅惑の男性ーそれはほかならぬ、夫ダンテだった!甘い微笑みに誘われ、身を任せた彼女に翌朝、彼は要求した。「宮殿に戻ってもらおう」