小説むすび | 億万長者の予期せぬ求婚

億万長者の予期せぬ求婚

億万長者の予期せぬ求婚

不機嫌な大富豪がふと見せた笑顔。
でも心の奥までは見えなくて……。

グレナディ国の王女付き秘書官のクリステンにとって、
アメリカ人の天才実業家ディーンが最後の頼みの綱だった。
祖国の景気回復のため、彼の企業を誘致しなければならないのだ。
パリのホテルでつかまえた彼は目を奪われるようなハンサムだったが、
傲慢との評判どおり無愛想で冷たく、彼女のことなど歯牙にもかけない。
恐怖に震えつつも、クリステンは話を聞いてほしいと食いさがった。
すると、リムジンの中で聞く、飛行機の中で聞くと言われながら、
けっきょく話す機会を与えられないままニューヨークに着いてしまった。
そして、振り回され疲れ果てた彼女に、彼は思いがけない提案をするーー
「10万ドル払うから、今夜僕とパーティーに出席してほしい」

さすが億万長者らしい破格の提案をするディーンと、魅力的なうえに多言語を操る敏腕実業家の彼を畏怖するクリステン。超然とした大富豪と世慣れていない純真なヒロインが繰り広げるクリスマス・ロマンスをお贈りします。本作は〈ザヴィエラの花嫁〉関連作です。

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