小説むすび | 赤毛の家政婦と小さな王子

赤毛の家政婦と小さな王子

赤毛の家政婦と小さな王子

窓の外でヘリコプターが着陸するのを見て、ギャビーは仰天した。あれはテモスの国旗!アンゲル王子がなんの用でこの田舎へ?ギャビーは大学時代、誰もが憧れる彼に熱烈な恋をしていた。5年後アンゲルと再会した彼女は、熱く誘惑されて純潔を捧げる。翌朝、姿を消した彼の赤ん坊を身ごもるとは想像もせずに。ところがギャビーが妊娠を伝えに行っても、アンゲルは信じず、弁護士を従えて“僕の子のはずはない!”と言い放った。あの屈辱から1年、彼は赤ん坊が我が子だと突きとめたらしい。結婚か裁判か迫られ、ギャビーは泣く泣く結婚を選んだ…。

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