ハイランドの野獣
“野獣”が新しい花嫁を探しているー子ができぬ妻を殺した、残忍な城主コナー・マクレリーが妻の喪も明けないうちから花嫁を求めているという噂を耳にし、村人たちは震え上がった。やがて、“野獣”は没落氏族の娘ジョスリンに白羽の矢を立てた。弟を人質として城に囚われた今、結婚を承諾する以外、彼女に道はない。そして婚礼の日、現れた長身のたくましい体躯のコナー・マクレリーが欲望もあらわに無遠慮なまなざしでジョスリンを見た。昼間は存在を無視され、夜だけベッドで情熱を交わすー世継ぎをもうける道具としての虚しい結婚生活の幕開けだった。