小説むすび | リオのランデブー

リオのランデブー

リオのランデブー

1歳7カ月の息子が家のどこにもいないことに気づき、クリスタの心臓は止まりそうになった。ちょうど別居中のブラジル人大富豪の夫ジェフが訪ねてきて、息子は飛びあがらんばかりに興奮し、大喜びしていた矢先だった。ほどなくして居場所がわかった。ジェフから電話が来たのだ。「いま空港にいる。このままこの子を連れてリオへ発つ」クリスタの心臓が今度こそ止まった。お願い、私から奪わないで!「息子に会いたければ、君がこっちへ来ればいいだろう」怒りと悲しみに震えるクリスタはすぐさまリオへ飛ぶが、待っていたジェフから予想だにしない事実を聞かされて…。

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