小説むすび | 忘れられたキスの記憶

忘れられたキスの記憶

忘れられたキスの記憶

ウエディング・プランナーのスカーレットは、ある日、高い脚立から落ちかけ、居合わせた顧客に抱き止められた。ほっとした次の瞬間、思わず頬を赤らめる。なんてゴージャスな人なの。彼はセクシーなことで有名な大富豪、ダニエル・マクニールだった。スカーレットの本能は即座に警告した。彼に近づいてはだめ。危険だわ。冴えない私が彼と釣り合うはずがないもの。だから、花束の贈り物もディナーの誘いも断った。彼のキスは、とてもすてきだったけれど。次に脚立から落ちたとき、ダニエルは現れず、彼女は頭を強打した…。気がつくと、ゴージャスな男性が心配そうに瞳をのぞきこんでいた。あなたは、誰?-スカーレットは記憶喪失に陥ってしまったのだった。

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