小説むすび | 孤独な王と家をなくしたナニー

孤独な王と家をなくしたナニー

孤独な王と家をなくしたナニー

自分が養女と知ってショックを受けた小学校教師のケイトは、すべて断ち切りたくて、遠い異国でナニーの職を得た。雇い主の次期国王マルコは、黄金色の肌と黒く凜々しい眉、セクシーな唇を持つ、彫刻のように美しい男性。政略結婚した妻がお産で亡くなったあと、幼い娘と距離を取り、戯れの恋に興じているという。雇い主、それもプレイボーイに恋するなんて愚か者のすることよ。それでも彼に惹かれる気持ちは止められず、ケイトはついにある夜、マルコに身を捧げた。やがてマルコに求婚され、天にも昇る心地になるがー。「結婚は娘のためだ」マルコの言葉は冷たく耳に響いた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP