小説むすび | 隠された愛の証

隠された愛の証

隠された愛の証

「兄の忘れ形見に会わせてもらいたい」ベスが愛した唯一の男性ニコが、ふたたび目の前に現れた。-快活な面影は失せ、冷徹な大富豪のオーラをまとって。5年前、ベスはニコのことを心の底から愛していた。だが、ニコの出生の秘密を盾にした彼の兄に結婚を強要され、愛する人を傷つけたくなくて、何も言わずに去ったのだった。あれから連絡を断っていたのに、まさか訪ねてくるなんて!亡夫との地獄のような結婚生活の中、心の支えは息子だけだった。オリーブ色の肌と黒髪をニコから受け継いだ、男の子…。絶対だめ。ニコにそっくりな息子を会わせるわけにはいかない。

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