小説むすび | 15回目の昨日

15回目の昨日

15回目の昨日

目覚めると、少女エムは傷だらけの体で独房に繋がれていた。排水口の奥には見覚えのない自筆のメモ。15行のリストの最終行には、ある人物の抹殺が指示されていた。対象者は天才科学者ジェームズ。メモによれば、これまで14回、過去に戻り未来を変えようとしたが失敗し、残された最後の手段はジェームズをー初恋の彼を殺すことだという。エムは意を決し、時のうねりに飛び込んだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP