小説むすび | ふたりの宝島

ふたりの宝島

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教師のレイナは休暇で訪れた南の島で、海賊を思わせる老人と出会った。聞けば、島の半分は老人の、もう半分は大富豪トールのもので、トールは再三、島をすべて売り渡すよう老人に迫ってくるという。大事な島を、虎の目を持つ“悪党富豪”にみすみす渡したくはないと、老人は自分の死後に所有権をレイナに移すよう手配りして逝った。後日、その事情を知ったレイナが戸惑っているところへ、さっそくトールから島を売るよう迫る手紙が送りつけられる。あのご老人の気持ちを考えれば、絶対に手放すわけにはいかないわ!だが島を再訪したとき、トールの豪華な別荘へ招かれ、レイナは震えた。美しき悪魔と二人きり。身も心も、無事で帰れる気がしなくて…。

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