小説むすび | 十カ月だけの恋人

十カ月だけの恋人

十カ月だけの恋人

「わたしのおなかにあなたの赤ちゃんがいるんです」
アンジーは見ず知らずの夫妻の受精卵を誤って移植されたと知って、
相手の男性、ピレリ氏に電話をかけた。
亡き妻の忘れ形見の誕生を待ちわびていたーー彼の言葉に心揺さぶられ、
アンジーは出産を決意する。無事に生まれたら赤ちゃんは返そう、と。
だが、面会に現れたドミニク・ピレリは裕福な投資家で、
みすぼらしい格好のアンジーを一瞥するなり、辛辣に言った。
「いったいいくらほしいんだ?」うなだれるアンジーだったが、
やせ細ったその姿に気づいたピレリ氏に促され、レストランへ。
そして帰り道、彼の海辺の邸宅で過ごすよう提案されて……。

おなかの赤ちゃんの父親がまさか大富豪とは夢にも思わなかったヒロイン。お金目当てと侮蔑され、ショックを受けますが……。ハーレクイン・ロマンスらしい傲慢なヒーローとピュアなヒロインの、天使が結ぶ愛のシンデレラストーリー。

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