スター作家傑作選〜プレミアム・コレクション 3〜
同僚たちが舞踏会に興じる中、事務員リリーは独り、残業に追われていた。慣れない仕事で人一倍時間がかかるのだ。そこへイタリアのプリンスの称号を持つCEO、アレッサンドロが現れ、舞踏会に同伴しろと言う。そして誘われるまま、彼の別荘で夢のような一夜を過ごしたのち、彼女を待っていたのはー突然の解雇通告だった(『シンデレラが見た夢』)。クロエは父の会社を救うため、ギリシア系大富豪アリストンと政略結婚をした。名ばかりの妻でも、彼女は夫を愛した。だが夫が離婚届を準備していると知ったとき、クロエは別れ話をされる前に自ら終止符を打った。2年後、元夫に再び会社の救済を乞うと、彼は言った。「子供を産んでほしい。但し、妊娠するまでは単なる愛人だ」(『結婚という名の契約』)。
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ケイトの勤務する会社が突然買収され、現れた新社長の姿を見て、彼女は我が目を疑った。5年前、事業が成功して富豪になるや、別の女性を作ってケイトを捨てた元夫のショーン。今でも私の心は血を流しているというのに、彼の下でなんて働けないわ。ましてや、離婚後に身ごもったと気づいた息子の存在は知られたくない…。(『愛を捨てた理由』)。牧師の次女ジョージアがイタリア名家の子息レンツォと結婚するのには、誰にも言えない事情があった。もともとレンツォの婚約者だったジョージアの姉が、彼の既婚の弟と駆け落ちしてしまい、姉の身代わりとして結婚に同意しなければ、父親に事実を告げると脅されたのだ。姉の背徳を知れば、聖職者の父はどれほど悲しむか…。(『ハネムーン』) 2019/08/09 発売
美しいドレスを着て、完璧な大富豪の夫に寄り添うジアンナは幸せに見えたが、真実は違った。この結婚は、巨大企業を盤石にするための見せかけ。十代の頃から夫のフランコに恋している彼女は、それでもいいと心に言い聞かせてきた。昼は冷たくとも、情熱的に愛される夜だけをよすがに。そんなある日、夫の元恋人が現れて…(『まやかしの社交界』)。父が決めた結婚を余儀なくされた17歳のアリダ。相手はキプロス一の資産家の御曹司ダリウスだというが顔さえ知らない。必死の抵抗も空しく、1週間後に式が挙げられ、初夜を迎えた。だが、夫に所有物のように扱われて傷ついたアリダは、翌日、隙を見て逃げ出した。その身に、子を宿したかもしれないという不安を抱えて…(『キプロスを逃れて』)。 2019/09/13 発売