小説むすび | 記憶の中のきみへ

記憶の中のきみへ

記憶の中のきみへ

なぜ今ごろ会いに来たの? カリスは喜びよりも強いショックを受けた。
ーーそれは身分違いの恋だった。マッターニ伯爵との夢のような日々。
けれど彼にとっては、つかのまの戯れにすぎなかった。
彼が突然姿を消したあと、カリスは絶望し、ひそかに男の子を産んだ。
あれから2年。彼の狙いは……息子なのだろうか?

やはり、この女性は僕のものだ。
アレッサンドロ・マッターニはカリスをひと目見て確信した。
だが、今はまだ彼女に真実を告げるときではない。
もう1つ、確かめなければならないことがある……。

愛情による結婚などばかげているーーかつて身も心も捧げた男性に浴びせられた、耳を疑う冷酷な言葉。富も名誉も欲しいままにする億万長者の前に、ひれ伏すしかなくて……。ピュアなヒロイン像が涙と共感を誘う、記憶喪失×シークレットベビー・ロマンス!

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