小説むすび | 取り引きされた夜

取り引きされた夜

取り引きされた夜

ジョーダンはシドニーで仕事に打ち込んでいるが、私生活でも、すてきな男性からプロポーズされている。なのになぜか、イエスという返事ができないでいた。いいえ、理由はわかっている。わたしは忘れられないのよー初恋の男性、ジーノのことを。身も心もぼろぼろにされたのに。そんなある夜、彼女は高級ホテルのバーで思いがけずジーノと再会する。ジーノは10年の歳月などなかったように、彼女を熱く誘惑した。フロアで体を寄せ合って踊ると、当時の情熱がよみがえる。「さあ、僕のスイートルームへ行こう」ジーノが耳元でささやく。ジョーダンは身を委ねた。再び泣き明かすことになるとは知らずに。

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