小説むすび | 砂漠に消えた妻

砂漠に消えた妻

砂漠に消えた妻

見知らぬ夫に連れ去られ、
記憶を失った彼女は異国へと飛んだ。

ジャーファル国の王子アダンは、我が耳を疑った。
2年前に砂漠へと姿を消し、亡くなったと思われていた新妻、
イザベラを見かけた者がいるというのだ。
王位継承を目前に、アダンは再婚を控えていた。
だが妻が生きているとわかった以上、このまま先へは進めない。
アダンは自らの目で確かめるために現地へ飛ぶが、
そこにいたのは、別人のように美しく成長したイザベラだった。
驚いたことに、彼女は夫がいることも、幼い息子のことも、
すべての記憶をなくしていた。「お願い、息子に会わせて」
彼女の申し出を聞くまでもなく、アダンは妻を連れ帰るが……。

愛のない寂しい新婚生活。そんな中での初めての妊娠と出産。空気のように存在感のなかったイザベラは記憶喪失となり、すべてを忘れ去っていました。一方、2年の空白を経て、見惚れるほど美しくなった妻に、王子アダンは激しく惹かれて……。

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