小説むすび | プラトニックな結婚

プラトニックな結婚

プラトニックな結婚

まさか田舎町の事務員が、
異国のプリンセスになるなんて。

イギリスの田舎町で暮らすルビーの家に、遠いアシュール国の
宮廷顧問だという老人と、目も覚めるようなハンサムな青年が
突然訪れた。かつてルビーの母はこの国の王と結婚していたが、
世継ぎの男子を望む王が第二夫人を娶ったことで離婚になった。
だが現在、血縁は途切れ、ルビーが王家唯一の後継者だという。
しかも隣国と和平協定を結ぶためには、どうしてもルビーに
隣国のプリンスと結婚してもらわねば困るというのだ。
茫然自失となったルビーに、青年は厳しい顔で告げた。
「これは義務と責任のためのプラトニックな結婚だ」
じつは彼こそが花嫁を迎えに来たプリンス、ラジャだった!

大スター作家リン・グレアムのエキゾティックなシンデレラ・ロマンスをお贈りします。平和のため、公の場でのみ夫婦のふりをする偽装結婚だと信じて異国へ嫁いだヒロイン。ところが二人の間にはつねに熱い緊張が走り、ある日ついに均衡が破られて……。

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