小説むすび | 遠回りのラブレター

遠回りのラブレター

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ベスと夫のカラムは平凡ながらも幸せな夫婦…のはずだった。なかなか子供を授かれず、不妊治療も失敗が続いた末に、カラムから離婚を切り出されるまでは。ベスが妊娠に気づいたのは、皮肉にも、離婚後のこと。けれど、待ち望んだ赤ちゃんのことを知らせる手紙を送っても、返事すらよこさなかったカラムに、彼女は絶望した。ただのすれ違いではなく、愛が冷めたから彼は私を捨てたのだ。それから1年後、小さな娘を大切に育てるベスの前に現れたのは、変わらず魅力的なカラムだった。「会いに来たー君と、僕らの子供に」もっと早く来ることだってできたはずなのに、なぜ今になって?

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