小説むすび | 罠にかかったシンデレラ

罠にかかったシンデレラ

罠にかかったシンデレラ

家なき客室係に婚約宣言したのは、
クリスマス嫌いの訳あり億万長者ーー

ホテルの客室係イーヴィーは、クリスマスだというのに働いていた。
仕事で降格され、家賃を払えず家まで追い出されて困っているのだ。
一流ホテルの最上階スイートルームを整えていると、
今夜は空きのその部屋に泊まっていいと上司に言われ、
彼女は豪華な調度を汚さぬよう服を脱いで眠りについた。
明け方、なぜか甘い唇の感触で目が覚めーーその刹那、
フラッシュが光った! パパラッチが逃げていく。
ふと見ると、ベッドの隣にはホテルのオーナー、リオがいる。
イーヴィーが慌てて体にシーツを巻くと、冷徹なイタリアの大富豪は、
これは罠だと憤り、突然宣言した! 「僕は君との婚約を発表する」

聖なる季節に読みたい名作シンデレラ・ストーリーをお届けします。訳あってクリスマスまで品行方正に過ごさなければならない身のホテル王リオは、客室係との親密な写真を逆手にとって、偽りの婚約を宣言! でもイーヴィーの胸にはいつしか偽らざる恋心が……。

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