十九世紀の白雪の恋
慈善学校の教師助手のクララは、クリスマスに老公爵と結婚する教え子に招かれ、公爵邸を訪れることに。8歳で両親と死に別れた貧しいクララにとって、夢でしか見たことのない上流階級のクリスマスは楽しみで仕方なかった。だが迎えに来た公爵の跡継ぎヒューゴはみすぼらしい姿の彼女を見つけると、険しい顔で首をかしげ…。(『クリスマスを知らない壁の花』)。ベラは従妹の駆け落ちを阻止しようと、待ち合わせ場所に向かった。ところがそこに現れたのは、従妹の恋人ではなく、その従兄のデヴリル伯爵ニコラス。ベラと同じく、従弟の駆け落ちを止めに来たという彼は、傲慢で不機嫌で冷たくて、まさに“デビル伯爵”だった。しかし大雪になり、ベラは彼と一緒に屋敷に滞在することにー!(『魅惑の魔王伯爵と永遠の愛を』)。農園の娘マリアは、足をくじいた兄に代わった七面鳥の行商に出たものの道に迷ってしまった。すると黒髪の魅力的な紳士が現れ、親切にも道案内してくれるという。優しい彼に胸を高鳴らせたマリアはしかし、彼の自己紹介に驚愕する!「ぼくはアレックス。スタンフォード子爵だ」しかも、彼には奥ゆかしく優雅な婚約者がいた。(『子爵の身代わりシンデレラ』)。