天使と悪魔の結婚
うら若き花嫁は、夢にも思わなかったーー
愛しい夫が、冷酷な顔を隠しているとは。
仮装パーティで、赤い悪魔の扮装をさせられたエミリーは、
黒衣の天使に扮した実業家、アントン・ディアズに紹介される。
「僕はきみが欲しい」と囁かれ、初対面での誘いに驚きながらも、
長身で黒髪のセクシーな彼にあらがえず、たちまち恋に落ちた。
性急なプロポーズののち、純白の花嫁衣裳で式を挙げ
南フランスでロマンティックなハネムーンを過ごすはずだった。
だが、甘すぎる愛の交歓をした翌朝ーー。
アントンは黒い瞳に悪魔のような光を宿し、彼女に告げたのだ。
エミリーと結婚したのは、愛ゆえではなかったことを。
セクシーなストーリー展開を得意とするジャクリーン・バードが、傲慢で魅惑的なラテンヒーローと、純粋なヒロインの甘美でせつない結婚劇をドラマティックに描きます。