瞳の中の楽園
美貌の大富豪は薄情な人。
そう思っていたけれど……。
亡き異母姉が産んだ双子の赤ん坊を育てているギャビーは、
子供たちの父親、ギリシア大富豪アンドレアスに面会を申し込んだ。
姉は彼との一夜限りの関係で身ごもり、密かに出産したのだった。
ギャビーがかわいい子供たちの養親になるには、父親の承諾が必要なのだ。
夕刻になってようやく面会を許され、DNA鑑定の報告書を突きつけると、
彼はにべもなく言った。「僕に施しを求めても、なんの解決にもならない」
身に覚えがないという態度を崩さぬまま、アンドレアスは去っていった。
無類の冷血漢だわ! 彼の心に私の言葉は届きそうにない……。
だが後日、彼は自分と瓜二つの男性をギャビーに引き合わせて告げた。
「僕の双子の兄だ。赤ん坊たちの父親は、僕ではなく兄なんだ」
美しいエーゲ海を舞台に、大スター作家レベッカ・ウインターズが描いた感動作。赤ん坊たちの父親ではなかったヒーローの実は温かい人柄に惹かれていくヒロインですが、彼には美しい恋人がいると知り……。赤ん坊たちの行方も含め、結末が気になる物語です!
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姉の遺児である双子の赤ん坊を育てているギャビーは、 ある日、ギリシア有数の大富豪、アンドレアスに面会を申し込んだ。 アンドレアスこそが、この赤ん坊たちの父親。 亡き姉は彼と一夜の関係を持って身ごもり、ひそかに出産したのだった。 現れた逞しい肉体と美貌を持つ、ギリシア神さながらの彼を一目見て、 ギャビーはたちまち心奪われてしまう。 しかし彼は、ギャビーを手切れ金目当てと決めつけ、冷たくあしらった。 落胆した彼女は一人で子供たちを育てる決心をするが、 ホテルに戻ると、アンドレアスからメッセージが。命じられるまま 迎えのリムジンに乗り、港からクルーザーに乗り込むと……。 実は赤ん坊たちの父親は彼ではなく、双子の兄だと明かされ、ほっと胸をなで下ろすヒロインでしたが、喜びもつかのま、彼に美しい恋人がいると知り……。エーゲ海の美しい島々を舞台に、大御所作家レベッカ・ウインターズが描くロマンティックな愛の物語。 2018/10/26 発売