ウェイド一族
最愛の義兄で、敵で、
悪魔のように魅力的な人……。
ブレナが12歳のとき、母がウェイド一族の家長と再婚した。
ブレナの義兄となったネイサンは傲慢の極みのような人だったが、
彼女は心密かに憧れの念を抱いてきた。
だが22歳の今、ブレナは二度とネイサンに会いたくないと思っていた。
去年の春、ネイサンにプロポーズされ、一夜をともにしたのに、
そのプロポーズは、亡き両親が彼女に残した遺産を手に入れたいがための、
欲得ずくのものだったとわかったのだから……。
私のことを愛してもいないのに、プロポーズなんかしないで!
愛なき求婚から、そして最愛の義兄から逃げだして1年。
今再び、ブレナの目の前にネイサン・ウェイドが現れたーー
英国女王エリザベス2世からもその活躍を讃えられた作家による不朽の銘作シリーズ《キャロル・モーティマー・コレクション》をお届けします。ロマンスの“話巧者”と評される所以をとくとご覧あれ。