忘れられた秘書の涙の秘密
再会した国王はまったくの別人だった!
無情にも赤ん坊を要求され、彼女は……。
「こちらへ」砂漠の国の王イサームのアシスタントであるアヴリルは、
スーツ姿の男性に案内されてホテルのスイートルームに入った。
ところが1年ぶりに再会したイサームは、彼女を見て喜ぶどころか、
まるで初対面のような顔だった。
まさにこの部屋で1年前、私が純潔を捧げたのを彼は忘れてしまった?
だからそれ以降、何度連絡しても返事がなかったのだろうか?
その夜アヴリルが自宅で悲しみに沈んでいると、ドアベルが鳴った。
訪ねてきたイサームは警護も連れず、一人きりだった。
彼女は一番見せたくて見せたくなかったものを目撃されてしまう。
腕に抱いた小さな娘をーー独りぼっちのまま妊娠し出産した彼の子を。
ヒーローに愛されていると信じて身を捧げたヒロイン。しかし彼は事故に遭い、ヒロインと過ごした記憶を失っていました。王家の血を引く娘のために結婚を承諾したものの、二人の関係はゼロ以下になっていて……。ヒロインの愛が届く日はくるのでしょうか?