ともしび揺れて
疎遠な夫が育てているのは、
死んだと聞かされていた、わたしの子?
〈4歳になる娘の付添人を求むーーデヴィッド・メトカーフ〉
雑誌の片隅に載った小さな求人広告を見たとき、
アンの心臓は一瞬止まり、それから激しく打ち始めた。
4年前、アンは産科のベッドで意識を取り戻してすぐ、
無情にも義母から死産だったと一方的に告げられた。
しかもなぜか夫のデヴィッドは姿をくらまし、絶望の淵に沈んだ彼女は、
居場所のない婚家から出ていくしかなくなったのだった。
でももしかして……あの子は……私の娘は、生きていたというの?
矢も楯もたまらず、別人を名乗って求人に応募したアンは、
面接に呼ばれてすぐに発ったーー夫に雇ってもらうために。
衝撃的な本作は、初版時に大ヒットを飛ばした不朽の名作。自らの経験を小説に盛り込むことを公言している作家S・フィールドが描いた夫婦の愛の復活物語です。紙書籍限定の再版です!