小説むすび | プロポーズ日和

プロポーズ日和

プロポーズ日和

この胸に渦巻く気持ちは、
羨望? それとも、嫉妬?

集中治療室の看護師長を務めるアレクサンドラのもとに、
ある日、意識不明の美しい女性患者が運びこまれた。
つき添ってきたのはオランダ人のドクター・ファン・ドレッセルハイス。
たまたま事故現場に居合わせたのだという。
指示を出す態度は独断的で傲慢だけれど、腕は確かなようだ。
やがて意識を取り戻した患者が記憶を失っていることがわかると、
ドクターは彼女を引き取って面倒をみると言いだした。
しかも、アレクサンドラを付き添い看護師として雇いたいとまで!
なぜドクターはあの患者さんにこうも親身になるのかしら?
嫉妬にも似た感情に戸惑いつつ、アレクサンドラは運命に身を投じたーー

20歳前後とおぼしき記憶喪失の女性は、ペニー銀貨のように美しい髪にちなんで“ペニー”と呼ばれるように。そのペニーがやがて、アレクサンドラのドクターへの恋心を激しく揺さぶる存在になっていきます。1975年に上梓されながらも色褪せない、珠玉の恋物語。

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