放蕩ボスへの秘書の献身愛
私は愛するあなたの目になりたい。
だから、どうか私に心を開いて。
父を知らず、病身の母の看病で満足に学校に通えなかったオーガスタ。
母の死後、必死に勉強し、今は実業家マティアスの秘書をしている。
その日、朝の5時半、オーガスタは1本の電話に叩き起こされた。
放蕩者として名高いマティアスに企業スパイの疑いが生じたという。
オーガスタは彼の豪邸に駆けつけ、根も葉もないゴシップを消すには
もっと大きなニュースで世間の関心を逸らしては、と提案した。
「よし。僕が結婚すれば大ニュースだ。相手は……きみだ」
あくまで偽装だと言われて、オーガスタは同意する。
だがこのあと、二人の乗った車が木に激突する事故が起き、
まさか憧れのボスが失明するなど、夢にも思わなかったーー!
人気急上昇中のテーマ“ハンディキャップ”を乗り越え恋を成就させる感動作をお贈りします。視力を失ったヒーローがプレイボーイの仮面の下に隠していた素顔とは? どんなテーマでも自由自在に読み応えある作品に紡ぎ出す、ミリー・アダムズの筆が冴えます!