契約結婚は逃げた花嫁と
「ぼくはきみとベッドはともにしない」
それが元婚約者との契約結婚のルール。
エロディは最愛の人との挙式直前、教会から逃げ出した。
花婿ーーハンサムで完璧な大富豪リンカーンを置き去りにして。
なぜなら彼に愛されていないと感じたから……。
あれから7年。彼を忘れたくて仕事に打ち込んできたが、
仕事で必要な資金の調達ができず頭を悩ませていたとき、
謎の援助者から連絡が入った。一縷の望みをかけて
会いに行くと、現れたのは誰あろうリンカーンだった!
「結婚してほしいんだーー」
なんですって? エロディは耳を疑った。
「余命いくばくもない母のために」
かつて深く愛したリンカーンとの幸せな日々が胸に甦り、半年だけの契約結婚を承諾してしまったエロディ。本社おすすめのダイバーシティ企画作として話題をさらった『恋を忘れた無垢な薔薇』のヒロインの双子の姉が失読症を乗り越え愛を手にする感動作!