小説むすび | 声なき王の秘密の世継ぎ

声なき王の秘密の世継ぎ

声なき王の秘密の世継ぎ

さる王国で市民や兵士の治療にあたっていたレーガンは、帰国を前に、以前から想いを寄せていた現地の医師ケイナンと一夜を共にした。「僕の美しいレーガン。君を決して忘れない」別れ際にかけられた彼の言葉を胸に、レーガンは帰国の途についた。しかし、その後ほどなくして、彼女はケイナンの死を知った…。1年後。レーガンはあの夜に授かったケイナンの子を産み育てていた。ある日、勤務先に医学生の実習指導をする医師が新しく来ることが決まり、手話で話すというその医師の補佐を、レーガンがすることになる。初めての顔合わせで、彼女の驚きのあまり卒倒しかけたーケイナン!彼は生きていた!私を美しいと言ってくれたあの声は失われていても。

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