億万長者の願い
高額な母の医療費を払うため、シャノンは代理母になる決心をした。子供を望んでいるのは、理想の結婚相手だと誉れ高い独身の大富豪、バーク・エリソン・ビショップだ。恵まれない幼少期を過ごしたせいで、愛も女性も信じられない彼は、面接で採用した女性に、自分の子を産んでほしいのだという。めでたく合格し、人工授精で身ごもったシャノンだったが、やがて体だけでなく心の変化に気づいて呆然とした。なにくれとなく気遣ってくれるバークに、いつしか惹かれていたのだ。彼が欲しいのは妻ではなく、おなかの子だけだと知りながら。