小説むすび | 季節巡りて 下

季節巡りて 下

季節巡りて 下

情熱的な夫は、本当に使用人を孕ませた上に殺したのか。
身重の体を抱えた幼な妻は、愛と疑念の狭間で揺れ……

不義の疑念は消えなくとも高まる想いには抗えず、レイリンは夫の求愛に屈し
た。夜ごと愛され、レイリンは子を宿したが、それは新たな試練の幕開けでも
あった。ジェフの子を産んだと言い張る使用人の娘が殺された夜、遺体の傍ら
にいたのは、ナイフを手に立ち尽くす夫と、その血まみれの姿を目撃したレイ
リンだったのだ。愛する夫は殺人鬼なのかーー混乱のあまり、レイリンは家を
飛び出す。着の身着のまま、身重の体で……。日本中のウッディウィス・ファ
ンが長らく待ち望んだバーミンガム家最後の物語、満を持してここに初刊行!

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