小説むすび | 愛は記憶のかなたに

愛は記憶のかなたに

愛は記憶のかなたに

依頼を受け、社長との面会に赴いたジョセフィンは凍りついた。
マイケル・ハンター。かたときも忘れることなどできない人。
3年前のあの日、妹は、彼のいとこの子を宿してしまっていた。
マイケルは、いとこと話をつけると約束してくれたが、
翌日、突然てのひらを返し、妹の落ち度だとなじったのだ。
去っていくマイケルに追いすがり、妹は車に轢かれて死んだーー
いっときでも、彼を信じた自分が呪わしい。
ジョセフィンは激しく動揺しながら、立ち尽くしていた。
やがて彼への愛の狭間で、悶え苦しむことになるとも知らずに。

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