小説むすび | 昨日の影

昨日の影

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ナタリーは、ハンサムで裕福な実業家ライアンと知り合う。激しく惹かれあった二人は、驚くほどの早さで結婚に至るが、慣れない上流社会や、夫の元恋人からの嫌がらせに耐えられず、離婚の意思を告げ、ナタリーは彼のもとを去ったのだ。だがそれから3年、父親が闘病生活を余儀なくされたナタリーは、打つ手もなく、援助を頼みにライアンのもとへ向かっていた。いまでも突然消えたナタリーを恨んでいるライアンは、底冷えする目つきでねめつけて、屈辱的な条件を突きつけた。隠している娘と、君の体が欲しいと。

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