小説むすび | 琥珀の精

琥珀の精

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ある日、リサのもとに、義妹から一通の手紙が届く。来月には結婚するので、実家に帰ってきてほしいという。捨てたはずの過去とわだかまりが残る、あの豪奢な屋敷に?18歳の夜ー脳裏を2年前の、冷たい義兄デーンの顔がよぎる。不品行な義妹をかばったせいで、リサはふしだらな娘と蔑まれ、デーンに力ずくで組み伏せられたのだ…心から慕っていたのに。耐えきれないリサは家を出た。二度と帰らないつもりで。義妹の頼みを断る理由を考えていたとき、ふいにドアベルが鳴る。扉を開けると、そこには鋭い嘲笑を浮かべたデーンがいた。

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