小説むすび | 楽園で、永遠に

楽園で、永遠に

楽園で、永遠に

恋に破れ、傷心を癒やすため、ロビンはこの地に降り立っていた。
空港を出た彼女は、ある老婦人の命を危ういところで助ける。
すると、人に触れると未来が見えるという婦人が予言したのだ。
「大きな悲しみがやってくる……でもそれは運命の相手のため」
“相手”とは誰なのかをロビンが問うと、婦人はこう答えた。
「もちろん、あなたの後ろにいる人よ」はっと振り返ると、
そこに場違いなほど美しい男性を見出して、思わず見惚れた。
かけがえのない存在になるのに、彼の、不治の病の弟との結婚を
受け入れざるをえなくなるとも知らずに。

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